策動
「卑劣な策動」などのように使う「策動」という言葉。
「策動」は、音読みで「さくどう」と読みます。
「策動」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「策動」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
策動の意味
「策動」には次の意味があります。
・策略をめぐらして行動すること。ひそかにめぐらしたある計画のもとに行動すること。(出典:デジタル大辞泉)
「策動」という言葉をわかりやすく言うと、「密かに策を講じて事を進めること」という意味であり、多くは悪事に用いられる言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・強硬にこの策動を実行したのは東條英機少佐だとしばらくの間いわれた。
(出典:保阪正康『東條英機と天皇の時代(上) 軍内抗争から開戦前夜まで』)
・何人もの将校たちが、緒方の策動によって閑職に追いやられているのだ。
(出典:山田正紀『謀殺のチェス・ゲーム』)
・革命政権の動揺を狙い、策動する勢力が存在していたことは明白だった。
(出典:三好徹『チェ・ゲバラ伝』)
・察するに、この動きは、会社側の策動によるものに違いありません。
(出典:源氏鶏太『天上大風』)
・地方官吏の策動によって示談契約のことが着々と具体化していた。
(出典:大鹿卓『渡良瀬川』)
・彼らはパリで策動しているし、彼女はジュネーヴで策動している。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(下)』)
・しかし、困ったことは、何か策動めいたことをしようとしているのだ。
(出典:松本清張『かげろう絵図(上)』)
・思えば彼等は他人を策動することさえ忘れてしまったようだ。
(出典:吉行エイスケ『恋の一杯売』)