笑止千万
「笑止千万な振る舞い」などのように使う「笑止千万」という言葉。
「笑止千万」は、音読みで「しょうしせんばん」と読みます。
「笑止千万」とはどのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「笑止千万」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
笑止千万の意味
「笑止千万」には次の意味があります。
・非常にこっけいなさま。(出典:学研 四字熟語辞典)
「笑止千万」をわかりやすく言うと「ばかばかしくて話にならないこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ひとめ見ればわかりますが、笑止千万な噂ですよ。
(出典:モーム/篠原慎訳『諜報員アシェンデン』)
・この将卒が唐入などゝは笑止千万、朝鮮の征伐だにも思ひも寄り申さぬ。
(出典:坂口安吾『二流の人』)
・二人は馬上の人身御供を苦々にがにがしげに、また笑止千万な面かおをしてながめています。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・いまのおれが、そんなことをあれこれ考えるなど、笑止千万もいいところだ。
(出典:三浦真奈美『風のケアル 第1巻 暁を告げる鐘』)
・笑止千万なことだが、泡んぶくを頼んでも、いまだに敵を打てはしない。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
類語
・こけにする
意味:踏みつけにする。ばかにする。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・もてあそぶ
意味:人を慰みものにする。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・嘲弄(ちょうろう)
意味:あざけり、からかうこと。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・尻に敷く(しりにしく)
意味:妻が自分の意に夫を従わせて、思うままに振る舞う。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・あざける
意味:ばかにして悪く言ったり笑ったりする。(出典:デジタル大辞泉(小学館))