端境期
「端境期に活躍した人物」などのように使う「端境期」という言葉。
「端境期」は、「はざかいき」と読みます。
「端境期」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「端境期」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
端境期の意味
「端境期」には次の意味があります。
・ 端境の時期。また一般に、ものごとの入れ替わりの時期。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「端境」とは、新米が古米と入れ替わり市場に出まわり始める9月・10月頃のことです。
そのため、「ものごとの入れ替わりの時期」や「物事と物事の間」を表すときに使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・米は今頃が端境期だというが、煙草もそうなのではあるまいか。
(出典:伊藤整『太平洋戦争日記(二)』)
・野菜の端境期になくてはならない貴重な存在なのだ。
(出典:小泉英政『みみず物語 2』)
・冷房と暖房の端境期といった感じで、とにかく昼と夜の気温差が大きすぎるのだ。
(出典:半村良『セルーナの女神』)
・米穀の端境期に当たる夏場に至って、食糧不足はいよいよ深刻になったからである。
(出典:堺屋太一『油断!』)
・三根山藩から米が届いた五月は田植えどきで、米の端境期だった。
(出典:原山建郎『小泉首相が注目した「米百俵」の精神』)
類語
・転換期(てんかんき)
意味:物事のうつりかわる時期。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・移行期(いこうき)
意味:ある状態から他の状態へ移っていく時期。(出典:デジタル大辞泉)
・変わり目(かわりめ)
意味:物事の状態や季節が移り変わる時。(出典:デジタル大辞泉)
・境目(さかいめ)
意味:境となる所。(出典:デジタル大辞泉)
・分かれ目(わかれめ)
意味:どちらになるかという境目。(出典:デジタル大辞泉)