立冬
「立冬の候」などのように使う「立冬」という言葉。
「立冬」は、音読みで「りっとう」と読みます。
「立冬」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「立冬」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
立冬の意味
「立冬」には次の意味があります。
・二十四節気の一つ。陰暦十月節で冬季の始まり。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
立冬をわかりやすく言うと「暦の上で冬が始まる日」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・暦のうえではもう立冬である。
(出典:阿刀田高『霧のレクイエム』)
・故郷の兄の家に入ったのは、旧暦九月下旬で、多分、立冬直後のことであろう。
(出典:井本農一『芭蕉=その人生と芸術』)
・冬の到来を告げる木枯らし一号が立冬の前に吹けば、その年は寒い冬になるという。
(出典:佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』)
・余は立冬以後を冬とするのであるから、従つて天長節は秋季に這入はいつて居るのである。
(出典:正岡子規『病牀六尺』)
・立冬既に過ぎて、この私の薄明の視野には、やうやうに我が頼む光と影とが消えつつある。
(出典:北原白秋『夢殿』)
類語
・立秋(りっしゅう)
意味:二十四節気の一つ。立秋を迎えて秋の季節が始るとした。(出典:ブリタニカ国際大百科事典)
・霜降(しもふり)
意味:霜のおりること(出典:日本国語大辞典)
・秋分(しゅうぶん)
意味:二四節気の一つ。秋の彼岸の中日で新暦の九月二三日頃にあたり、日の出から日没までの昼と日没から日の出までの夜は、ほぼ同時間。(出典:日本国語大辞典)
・大暑(たいしょ)
意味:陰暦6月の節。夏至(げし)から約1か月後で、新暦では7月23日にあたっている。(出典: 日本大百科全書(ニッポニカ))
・寒露(かんろ)
意味:晩秋から初冬にかけての露。霜になりそうな冷たい露。(出典:日本国語大辞典)