窮状
「看過できない窮状」などのように使う「窮状」という言葉。
「窮状」は、音読みで「きゅうじょう」と読みます。
「窮状」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「窮状」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
窮状の意味
「窮状」には次の意味があります。
・貧困などのために困り果てているようす。(出典:デジタル大辞泉)
つまり、「窮状」とは「特に貧困などのために、苦しみ、困り果てている状態」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして、銀河連邦に窮状を訴えたいと考えている者もあるかもしれない。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 9 黄金の星間連絡艇』)
・やはりネジが一本外れていて、俺が置かれた窮状が理解できないのだろうか。
(出典:曽根圭介『鼻』)
・自分が予想していた最後の窮状が現実となったことを、コナンは実感した。
(出典:R・E・ハワード『征服王コナン』)
・家業の窮状を知ってから降旗の胸の中に海兵行の気持が次第に育ってきた。
(出典:森村誠一『ミッドウェイ』)
・此の一幅さへあれば一家の窮状は何の苦もなく脱することが出来る。
(出典:菊池寛『真珠夫人』)
類語
・惨状(さんじょう)
意味:思わず目をそむけたくなるような、むごたらしいありさま。また、いたましいありさま。(出典:デジタル大辞泉)
・逆境(ぎゃっきょう)
意味:苦労の多い境遇。不運な境遇。(出典:デジタル大辞泉)
・窮境(きゅうきょう)
意味:非常に苦しい境遇・立場。窮地。(出典:デジタル大辞泉)
・困難(こんなん)
意味:苦しみ悩むこと。こまること。また、物事をするのが非常にむずかしいさま。難儀。苦しみ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・難境(なんきょう)
意味:困難な境遇。切り抜けるのがむずかしい事態。(出典:デジタル大辞泉)