突飛
「突飛な発想」などのように使う「突飛」という言葉。
「突飛」は、音読みで「とっぴ」と読みます。
「突飛」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「突飛」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
突飛の意味
「突飛」には次の意味があります。
・ 並み外れて風変わりなさま。また、あまりにも思いがけないさま。
(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「風変りだったり、突然だったりして、とても思いがけない感じがする様子」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そうすれば、その男の行為は、極端に突飛なものだと思われるでしょう。
(出典:クリスティ/能島武文訳『ABC殺人事件』)
・あの人は何事につけても、とほうもないそれは突飛な考えをもっていますの。
(出典:ストウ/山屋三郎,大久保博訳『アンクル・トムズ・ケビン(上)』)
・犯人がね、その突飛千万な思いつきを試験するために使用したものだよ。
(出典:江戸川乱歩『江戸川乱歩全短編2 本格推理II』)
・それがどれほど突飛であろうと、何もわからない状況よりはましなのだ。
(出典:新田一実『魔鏡の姫神 霊感探偵倶楽部』)
・今、現実に起こっていることは不測の事態と言うにはあまりに突飛過ぎた。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 15-山口防衛戦4』)
類語
・異様(いよう)
意味: 予期、期待や、今までの状態とは違った有様。(出典:精選版 日本国語大辞典 )
・奇想天外(きそうてんがい)
意味:思いもよらないような奇抜なこと。(出典:四字熟語を知る辞典)
・奇抜(きばつ)
意味:思いもよらないほど風変わりなこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・風変り(ふうがわり)
意味:ようすや性質・行動などが普通と違っていること。(出典:デジタル大辞泉)
・奇言(きげん)
意味:奇抜な珍しい言葉。とっぴょうしもない言葉。(出典:精選版 日本国語大辞典)