突破
「突破口を見つける。」などのように使う「突破」という言葉。
「突破」は、音読みで「とっぱ」と読みます。
「突破」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「突破」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
突破の意味
「突破」には次の二つの意味があります。
1 突き破ること。困難や障害などを克服すること。
2 ある目標・数量を超えること。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
突破の意味①「突き破ること。困難や障害などを克服すること。」
「突破」の一つ目の意味は「突き破ること。困難や障害などを克服すること。」です。
物理的に相手の防御などを打ち破ること以外に、困難な課題を解決できたときなどにも使います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・日本の船団に合流するためには、目の前の敵を突破しなければならない。
(出典:井沢元彦『日本史の叛逆者 私説・壬申の乱』)
・それを突破してここまで入りこんだのは、虫籠右陣なればこそであろう。
(出典:山田風太郎『忍びの卍(まんじ)』)
・単純に個々の作家の才能の力で解決し突破することの出来ない柵がある。
(出典:)
・地下に穴を掘って侵入する映画がよくありますが、これは突破できません。
(出典:星新一『おみそれ社会』)
類語
・解決(かいけつ)
意味: 事件や問題などをうまく処理すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・打破(だは)
意味:攻撃して負かすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・撃破(げきは)
意味:敵、相手をうちやぶること。また、うちやぶって無くすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・打倒(だとう)
意味:打撃を加えて相手を倒すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
突破の意味②「ある目標・数量を超えること。」
「突破」の二つ目の意味は「ある目標・数量を超えること。」です。
定量的な目標を達成したときに使います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そのせいか、この頃にはついに一日一万台を突破するようになった。
(出典:松永真理『iモード事件』)
・いつとはなしに時刻は過ぎ、いつか高度二万メートルを突破した。
(出典:海野十三『宇宙戦隊』)
・終わってみれば、一〇〇〇人中八八名合格という難関突破だった。
(出典:堀ノ内雅一『指紋捜査官 「1cm2(平方センチ)の宇宙」を解き明かした男の1万日』)
・スナッチのみならず、ジャークの一〇〇キロ突破もあながち夢ではない。
(出典:佐野良二『われらリフター』)
類語
・成就(じょうじゅ)
意味:できあがること。成し遂げること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・完遂(かんすい)
意味:完全に成し遂げること。最後までやり遂げること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・遂行(すいこう)
意味:物事を最後までやりとおすこと。なしとげること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・大成(たいせい)
意味: 物事を完全に成し遂げること。立派に成し遂げること。(出典:精選版 日本国語大辞典)