空想
「空想の世界」などのように使う「空想」という言葉。
「空想」は、音読みで「くうそう」と読みます。
「空想」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「空想」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
空想の意味
「空想」には次の意味があります。
・現実にはあり得ないような事柄を想像すること。(出典:デジタル大辞泉)
「空想」という言葉をわかりやすく言うと、「非現実的な想像」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして之は数学の超経験的な普遍妥当性と少しも衝突しない空想である。
(出典:戸坂潤『イデオロギーの論理学』)
・そしてキリストは大なる空想家であったといってるのに注意しました。
(出典:倉田百三『青春の息の痕』)
・そうして、私の寝ながらの空想は、次のような展開をはじめたのである。
(出典:太宰治『家庭の幸福』)
・すると今度は、スイスの山々に居るのかと空想しかねないほどであった。
(出典:宍戸儀一『フランケンシュタイン』)
・しかしこのほうがむしろおそらく夢のような空想であるかもしれない。
(出典:寺田寅彦『比較言語学における統計的研究法の可能性について』)
類語
・想像(そうぞう)
意味:実際には経験していない事柄などを推し量ること。また、現実には存在しない事柄を心の中に思い描くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・仮想(かそう)
意味:実際にはない事物を、仮にあるものとして考えてみること。仮に想定すること。(出典:デジタル大辞泉)
・憶測(おくそく)
意味:自分でかってに推測すること。当て推量。(出典:デジタル大辞泉)
・妄想(もうそう)
意味:根拠もなくあれこれと想像すること。また、その想像。(出典:デジタル大辞泉)
・幻覚(げんかく)
意味:実際に感覚的刺激や対象がないのに、あるように知覚すること。幻視・幻聴など。(出典:デジタル大辞泉)