空前絶後
「空前絶後の展開」などのように使う「空前絶後」という言葉。
「空前絶後」は、音読みで「くうぜんぜつご」と読みます。
「空前絶後」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「空前絶後」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
空前絶後の意味
「空前絶後」には次の意味があります。
・ 過去にも例がなく、将来もありえないと思われること。きわめて珍しいこと。(出典:デジタル大辞泉)
「今後の人生で二度起こることはない」と感じるほどの、珍しいことを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・博士は此の空前絶後の凶変を世人に公表すべきか否かについて熟考した。
(出典:岸田国士『麺麭屋文六の思案(二場)』)
・ところがあのときは、わたしの人生において空前絶後の展開が訪れた。
(出典:平安寿子『素晴らしい一日』)
・発売と同時に、空前絶後と言ってもよいほどの大反響を呼ぶのではないか。
(出典:今邑彩『暗黒祭(「蛇神」シリーズ最終巻)』)
・今は人類の歴史で空前絶後の重大な時期であります。
(出典:石原莞爾『最終戦争論』)
・蒸気の力を利用する砲の発明は空前絶後であった。
(出典:高橋克彦『火城』)
類語
・僅有(きんゆう)
意味:ほんの少し存在すること。(出典:デジタル大辞泉)
・千載一遇(せんざいいちぐう)
意味:千年に一度しかめぐりあえないほどまれな機会。(出典:デジタル大辞泉)
・未曾有(みぞう)
意味:いまだかつてなかったこと。(出典:デジタル大辞泉)
・稀有(けう)
意味:存在がまれであること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・曠前空後(こうぜんくうご)
意味:これまでにもなく、これからもないと思われるような、ひじょうに珍しいさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)