稠密
「人口が稠密しているエリア」などのように使う「稠密」という言葉。
「稠密」は、音読みで「ちゅうみつ」と読みます。
「稠密」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「稠密」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
稠密の意味
「稠密」には次の意味があります。
・ 一つのところに多く集まっていること。こみあっていること。(出典:デジタル大辞泉)
「稠密」を分かりやすくいうと、混雑するほどに一か所に集まっていることです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・稠密な人口に戻れば、それが徐々として増加すべきことは当然である。
(出典:吉田秀夫『人口論』)
・彼自身の性格が帝国海軍の中で稠密化されたと思われる。
(出典:草柳大蔵『特攻の思想 大西瀧治郎伝』)
・それが数多くの美しい島からなっていて、人口も稠密だということが判明した。
(出典:バローズ/佐藤高子訳『危機のペルシダー』)
・富みかつ人口稠密な国土としては全く異常なものである。
(出典:吉田秀夫『人口論』)
・その王の治める島は、非常に人口稠密な町を、首都としていた。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語』)
類語
・過密(かみつ)
意味:込みすぎていて、少しのゆとりもないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・櫛比(しっぴ)
意味:櫛くしの歯のように、すきまなく並んでいること。(出典:デジタル大辞泉)
・立錐の余地もない(りっすいのよちもない)
意味:人がたくさん集まって、わずかのすきまもない。(出典:デジタル大辞泉)
・鮨詰め(すしづめ)
意味:多くの人や物がすきまなく入っていること。(出典:デジタル大辞泉)
・鬱葱(うっそう)
意味:樹木がこんもり茂ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)