秘伝
「秘伝を伝授する」などのように使う「秘伝」という言葉。
「秘伝」は、音読みで「ひでん」と読みます。
「秘伝」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「秘伝」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
秘伝の意味
「秘伝」には次の意味があります。
・秘密にして、特別の人にだけ伝授すること。また、その事柄。(出典:デジタル大辞泉)
「秘伝」をわかりやすく言うと「その人にだけ、特別に教えること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・すなわち、個人から個人へ、秘伝として伝えられる、といった様式である。
(出典:中井正一『調査機関』)
・もはや、知識を秘伝として特定の仲間うちだけで継承していく必要はないわけである。
(出典:小山慶太『科学者はなぜ一番のりをめざすか』)
・日本にはこうした秘伝書がいろいろな分野に残されている。
(出典:森本哲郎『読書の旅 愛書家に捧ぐ』)
・彼らは二つの理由で、その秘伝を隠し、しかも油断なく警戒している。
(出典:E・R・バローズ『創元版/ペルシダー・シリーズ(全7巻) 1 地底の世界ペルシダー』)
・その中には僕たちにとって本来門外不出の秘伝が含まれている。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 9 来訪者編 <上>』)
類語
・奥義(おうぎ)
学問・技芸・武芸などの最も奥深い大切な事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・神髄(しんずい)
意味:その道の奥義。物事の本質。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・奥伝(おくでん)
芸道、武道などの奥義を師匠から伝授されること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・要諦(ようてい)
意味:物事の最も大切なところ。肝心かなめのところ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・口伝(くでん)
宗教,学問,芸能などの秘事や作法などを口頭で伝授すること。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)