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秋波を送るとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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秋波を送る

「女が男に秋波を送っている」などのように使う「秋波を送る」という言葉。

「秋波を送る」は、「しゅうはをおくる」と読みます。

「秋波を送る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「秋波を送る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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秋波を送るの意味

「秋波を送る」には次の二つの意味があります。

1 異性の関心をひこうとして色目を使う。
2 自分の利益のために相手の関心をひこうとする。
(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

秋波を送るの意味①「異性の関心をひこうとして色目を使う。」

「秋波を送る」の一つ目の意味は「異性の関心をひこうとして色目を使う。」です。

言い換えると、色っぽい目つきやそぶりで異性の気を引こうとすることです。
女性が男性の気を引くことを表す場合が多いですが、逆の、男性が女性の気を引こうとする場合の表現にも用いることができます。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・するとそこにいた十人ばかりの芸者の中に、始終彼の方へ秋波を送る女が一人あった。
(出典:芥川龍之介『舞踏会・蜜柑』)

・女はさかんに秋波を送るが、武松は酒を飲むばかりであった。
(出典:作者不詳/富士正晴訳『金瓶梅(上))

・しかしイタリアでは、他人の妻や夫に秋波を送る刺激的な機会としても、夫婦同伴パーティは不可欠なイベントになっている。
(出典:田丸公美子『シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ』)

・彼女は、音楽やその他高尚な趣味の話をしているふうをよそおいながら、それとなく秋波を送る種類の女だった。
(出典:ミラー/大久保康雄訳『南回帰線(上)』)

類語

色目を使う(いろめをつかう)
意味:異性の気を引くような目つき・そぶりをする。(出典:デジタル大辞泉)

媚びる(こびる)
意味:女が男の気を引こうとしてなまめかしい態度や表情をする。(出典:デジタル大辞泉)

水を向ける(みずをむける)
意味:相手の関心が自分の思う方向に向くように誘いをかける。(出典:デジタル大辞泉)

めかりうつ
意味:流し目をする。ちらりと見る。秋波を送る。(出典:デジタル大辞泉)

秋波を送るの意味②「自分の利益のために相手の関心をひこうとする。」

「秋波を送る」の二つ目の意味は「自分の利益のために相手の関心をひこうとする。」です。

言い換えると、自分にとって有利に事を運ぶために、相手に気に入られるよう立ち回ることです。
1の意味から発展したもので、1が色恋に関する態度のことを言い表していたのに対し、こちらの意味では、ビジネス的あるいは政治的利益のためにとる態度について言い表します。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・外相、ソ連に秋波を送るの第一声を発す、など日本人としては冷淡に評しがたし。
(出典:山田風太郎『戦中派不戦日記』)

・政党物としての所謂政治に色眼を使わないというポーズによって、一般に政治なるものに対して無垢だというように、世間に向かって何食わぬ顔をしていたのだが、夫は実に或る一定の支配者政治にひそかに秋波を送るための擬装に他ならなかった。
(出典:戸坂潤『世界の一環としての日本』)

・選挙の時期が近づき、あの先生はとある政党から秋波を送られているらしい。

・どの企業から秋波を送られても、わが社は業務提携をしない方針だ。

類語

媚びる(こびる)
意味:他人に気に入られるような態度をとる。機嫌をとる。へつらう。(出典:デジタル大辞泉)

諂う/諛う(へつらう)
意味:人の気に入るように振る舞う。また、お世辞を言う。(出典:デジタル大辞泉)

阿る(おもねる)
意味:人の気に入るように振る舞う。へつらう。(出典:デジタル大辞泉)

取入る/取り入る(とりいる)
意味:相手の機嫌をとって、気に入られるように努める。(出典:デジタル大辞泉)

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