神輿
「神輿を担ぐ」などのように使う「神輿」という言葉。
「神輿」は、音読みで「しんよ」または「みこし」と読みます。
「神輿」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「神輿」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
神輿の意味
「神輿」には次の意味があります。
・神霊を安置する、こし。祭礼のときなどに担ぐ。みこし。(出典:デジタル大辞泉)
お祭りのときに担ぐ「みこし」のことです。
「輿」の字には「人が担ぐ乗り物」という意味があります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・祭の日などに神輿がお渡りをする前の広路で、よく人留めをすることがある。
(出典:薄田泣菫『独楽園』)
・神輿がまたかつぎ出されてるらしく、波のような人声がきこえてきた。
(出典:豊島与志雄『祭りの夜』)
・海に入った神輿同士が接近し、しばらく揉み合いの状態がつづいた。
(出典:内田康夫『贄門島(にえもんじま)上』)
・祭のときの神輿というのは、いわば臨時に移動する神社であった。
(出典:金達寿『日本の中の朝鮮文化 4』)
・黒い波のやうになつて道を通る人は皆南の方を向いて神輿のお旅所の方ヘ行くのである。
(出典:与謝野晶子『住吉祭』)
類語
・輿(こし)
意味: みこし。神輿(しんよ)。(出典:デジタル大辞泉)
・乗物(のりもの)
意味:人を乗せて運ぶ物。馬・車・駕籠(かご)・輿(こし)などの総称。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・山車(だし)
意味:祭礼のとき、引いて練り歩く屋台。人形や花などを飾りつける。やま。ほこ。だんじり。(出典:デジタル大辞泉)