示談
「示談が成立する」などのように使う「示談」という言葉。
「示談」は、音読みで「じだん」と読みます。
「示談」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「示談」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
示談の意味
「示談」には次の意味があります。
・話し合いで決めること。特に、民事上の紛争を裁判によらずに当事者の間で解決すること。(出典:デジタル大辞泉)
話し合いによりお互いに譲り合うことで争い事の解決を図ることをいいます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・万が一のこともありますから、示談の形式を取った方がいいと思います。
(出典:池上司『八月十五日の開戦』)
・そんな馬鹿な事をするよりも示談にした方がよいと勧告しました。
(出典:甲賀三郎『支倉事件』)
・示談にでもなればきっと新聞が裏の事情を探ろうとするはずだわ。
(出典:高橋克彦『私の骨』)
・お互いにその場で示談だか交渉だか謝罪だかで済ませてしまうのだ。
(出典:岩井志麻子『楽園(ラック・ヴィエン)』)
・示談でケリがついて新作は罪をまぬがれ、いっそ妻にと正式に申しでた。
(出典:坂口安吾『明治開化 安吾捕物』)
類語
・私和(しわ)
意味:犯罪事件やあらそいごとなどを表ざたにせず、当事者同士の話し合いでひそかに解決すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・内済(ないさい)
意味:表向きにしないで、内々で事をすますこと。また特に、江戸時代、もめごとを裁判沙汰にしないで、隣村役人などの斡旋で話し合いにより事件を和解させること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・和談(わだん)
意味:争い事を解決するために話し合うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・協議(きょうぎ)
意味:人々がいっしょに相談すること。集まって相談すること。(出典:)
・和議(わぎ)
意味: 和睦の評議。なかなおりの相談。(出典:精選版 日本国語大辞典)