確立
「地位を確立する」などのように使う「確立」という言葉。
「確立」は、音読みで「かくりつ」と読みます。
「確立」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「確立」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
確立の意味
「確立」には次の意味があります。
・物事の基礎や内容をしっかりと打ち立てること。確固不動のものとすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「地位を確立する」は「地位を不動のものにする」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・で近代倫理学の存在権は、歴史的にはここで確立されたものと見てよい。
(出典:戸坂潤『道徳の観念』)
・彼ら自身の立場をもはっきり確立させることになったはずなのだから。
(出典:ドウス昌代『東京ローズ』)
・和歌の伝統が宮廷に確立したことがそこにもあらわれているわけである。
(出典:風巻景次郎『中世の文学伝統』)
・それは国内の秩序を確立する上に最も賢明な方法であったかも知れない。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (後編)』)
・文明はこれを実行する者の全注意を要求する科学的新聞の確立を必要とする。
(出典:桐生悠々『科学的新聞記者』)
類語
・足固め(あしがため)
意味: 物事をする準備。(出典:デジタル大辞泉)
・守成(しゅせい)
意味: 創始者の意向をうけつぎ、その築きあげたものをより堅固なものとすること。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・根強い(ねづよい)
意味:基本がしっかりしていて強い。(出典:デジタル大辞泉)
・金城鉄壁(きんじょうてっぺき)
意味:防備の非常に堅固な城壁。守りが非常に固いこと、まったくすきがないことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・磐石・盤石(ばんじゃく)
意味:しっかりしてゆるぎないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)