破綻
「経営破綻」などのように使う「破綻」という言葉。
「破綻」は、音読みで「はたん」と読みます。
「破綻」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「破綻」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
破綻の意味
「破綻」には次の意味があります。
・物事が、修復しようがないほどうまく行かなくなること。行きづまること。(出典:デジタル大辞泉)
「破綻」という言葉を分かりやすく言うと、「壊れてどうにもならない状態」という意味になります。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いや、現在、すでに破綻してしまっていると言ってもいいかもしれない。
(出典:貴志祐介『黒い家』)
・主人公の恋の破綻は山の手線の汽車のなかの光景としてえがかれている。
(出典:大江志乃夫『凩の時』)
・その破綻は自殺であるか、妄想の世界に完全に取り込まれることである。
(出典:中山元『フーコー入門』)
・その理由はわからないにしろ、結婚が破綻しそうになったせいだろう、と。
(出典:坂東眞砂子『蛇鏡』)
・心の底で自分は二人の破綻を誰よりもねがっているように思われたからである。
(出典:三浦綾子『ひつじが丘』)
類語
・破滅(はめつ)
意味:ほろびること。人格・家・国家などが成り立たなくなること。(出典:デジタル大辞泉)
・瓦解(がかい)
意味:一部の瓦(かわら)のくずれ落ちることが屋根全体に及ぶように、ある一部の乱れ・破れ目が広がって組織全体がこわれること。(出典:デジタル大辞泉)
・壊滅(かいめつ)
意味:すっかりだめになってしまうこと。組織などが総崩れになること。(出典:デジタル大辞泉)
・滅亡(めつぼう)
意味:ほろびること。絶えてなくなってしまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・崩壊(ほうかい)
意味:くずれてしまうこと。こわれてしまうこと。(出典:デジタル大辞泉)