眼精疲労
「近年、眼精疲労の症状を訴える人が増加している」などのように使う「眼精疲労」という言葉。
「眼精疲労」は、音読みで「がんせいひろう」と読みます。
「眼精疲労」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「眼精疲労」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
眼精疲労の意味
「眼精疲労」には次の意味があります。
・物を見ていると、目が疲れて痛くなり、物がかすんだり二重に見えたり、頭痛・悪心おしん・嘔吐おうとなどを起こしたりする状態。(出典:デジタル大辞泉)
「眼精疲労」とは、目の使い過ぎで体に不調が出ることを言います。主な原因には目の酷使、ストレス、視力の問題などがあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・三時間五二分もの長い話のあとだったから、眼精疲労による見間違いかと思いましたよ。
(出典:姫野カオルコ『終業式』)
・「眼精疲労」とごまかしてきたが、そろそろ誰かに言われそうだ。
(出典:奥田英朗『邪魔』)
・すでに眼精疲労と肩凝りは慢性化していたが、今日はぐっすりと眠れそうな気がした。
(出典:貴志祐介『天使の囀り』)
・チフスの後に視神経炎や眼精疲労が起ることがある由、そうでしょう。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・このうちの眼精疲労と恐らくは関係があったと思われるのが、右のこめかみを襲った突き刺すような激痛で、それは第一次世界大戦前にロシアにいた頃に始まり、頻度と激しさが年を追って増してゆき、一九二一年には入院して治療を受けたにもかかわらず、何の効果もなかった。
(出典:中村紘子『ピアニストという蛮族がいる』)
類語
・疲れ目(つかれめ)
意味:目を酷使して、かすんで見えたり痛みを感じたりする状態。(出典:デジタル大辞泉)
・疲労(ひろう)
意味:筋肉・神経などが、使いすぎのためにその機能を低下し、本来の働きをなしえなくなる状態。(出典:デジタル大辞泉)
・ストレス
意味:心身に生じるひずみ、または、ゆがみ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不調(ふちょう)
意味:調子が悪いこと。思わしくないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・眼痛(がんつう)
意味:目がいたむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)