真骨頂
「真骨頂を発揮する」などのように使う「真骨頂」という言葉。
「真骨頂」は、音読みで「しんこっちょう」と読みます。
「真骨頂」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「真骨頂」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
真骨頂の意味
「真骨頂」には次の意味があります。
・そのものが本来もっている姿。真面目(しんめんもく)。(出典:デジタル大辞泉)
「真骨頂」の「骨頂」はもともと「骨張る(ほねばる)」の音読で、当て字として「骨頂」といいう漢字が使われだしました。
「骨頂」は程度がこれ以上ない状態や最高の状態を意味するため、「真骨頂」で真の値打ちや本来の姿を意味するようになりました。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そこに鴎外の芸術家としての真骨頂が何の障りもなく露呈することになる。
(出典:蒲原有明『夢は呼び交す』)
・人は、ひとりいて、誰も見る者がないと思う時にその真骨頂が知られるものだ。
(出典:林不忘『丹下左膳』)
・その15秒の空白をいかに短くするかが彼らの訓練の真骨頂なのだ。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 8 祭囃し編』)
・しかしこのような謂わば感傷的な作品の中に小山さんの歌の真骨頂があるのではない。
(出典:福永武彦『第一随筆集 別れの歌』)
・むしろ複数の用途で多角的に敵を叩く手数の多さにこそ、彼女の真骨頂はある。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第22巻』)
類語
・本領(ほんりょう)
意味:その人の備えているすぐれた才能や特質。(出典:デジタル大辞泉)
・真価(しんか)
意味:本当の値うち。物や人のもつ真の価値や能力。(出典:デジタル大辞泉)
・底力(そこぢから)
意味:ふだんは表面に出ないがいざというときに出てくる強い力。(出典:デジタル大辞泉)
・実力(じつりょく)
意味:実際に備えている能力。本当の力量。(出典:デジタル大辞泉)
・本分(ほんぶん)
意味:人が本来尽くすべきつとめ。(出典:デジタル大辞泉)