看過
「看過できない」などのように使う「看過」という言葉。
「看過」は、音読みで「かんか」と読みます。
「看過」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「看過」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
看過の意味
「看過」には次の意味があります。
・あることを目にしていながら、そのままほうっておくこと。見逃すこと。(出典:デジタル大辞泉)
「看過」をわかりやすく言うと「何か問題があり、それに気づいても見て見ぬふりをすること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そしてそこに社会科学的に見ても看過できない重要な記述がある。
(出典:今村仁司『「大菩薩峠」を読む ―峠の旅人』)
・それも致し方なしと自ら看過できてしまうほどの、忍の衝撃発言だった。
(出典:西尾維新『傾物語』)
・警察のこうした対応によって看過された犯罪は、数限りなくあった。
(出典:FlyingShine『CROSS†CHANNEL †2 2,「CROSS POINT(2周目)」)
・どんな本が新規に来るかを注意して看過されないようにするだけでも大変である.
(出典:高木貞治『回顧と展望』)
・それはいずれも、現代のわれわれにとって看過できない意味を持つ。
(出典:養老孟司『脳の見方』)
類語
・見過ごす(みすごす)
意味:見ていながら、特に問題にしないでそのままにしておく。見逃す。(出典:デジタル大辞泉)
・目を逸らす(めをそらす)
意味:直面している事柄を見ないようにする。(出典:デジタル大辞泉)
・座視(ざし)
意味:黙って見ているだけで、手出しをしないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・傍観(ぼうかん)
意味:かかずらうことなく、そばで見ていること。物事のなりゆきを自分の力で変えようとせず、何もしないで見ていること。(出典:大辞林 第三版)
・等閑視(とうかんし)
意味:物事をなおざりにすること。注意を払わず、ないがしろにすること。 (出典:大辞林 第三版)