相関
「相関がある」などのように使う「相関」という言葉。
「相関」は、音読みで「そうかん」と読みます。
「相関」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「相関」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
相関の意味
「相関」には次の二つの意味があります。
1 一方が変化すれば他方も変化するように、相互に関係しあっていること。
2 数学・物理学で、二つの量または現象がある程度相互に規則的に関係を保って変化すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
相関の意味①「一方が変化すれば他方も変化するように、相互に関係しあっていること。」
「相関」の一つ目の意味は「一方が変化すれば他方も変化するように、相互に関係しあっていること。」です。
わかりやすく言うと「二つのものが関りあっていること」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかもそれは、母親よりも父親との相関の方がはるかに強力なのである。
(出典:竹内久美子『パラサイト日本人論 ウイルスがつくった日本のこころ』)
・重要な相関関係が把握できれば、彼はすぐにその意味を理解するだろう。
(出典:E・E・スミス/小西宏訳『(レンズマン・シリーズ5) ファースト・レンズマン』)
・しかしながら両者の関係をただ相関的であるというのは不十分である。
(出典:三木清『哲学入門』)
・かける人との相関関係において、メガネの良否は決定されるものなのだ。
(出典:塩田丸男『口下手は損ですか 面白い話をするための12章』)
類語
・相互関係(そうごかんけい)
意味:二つのものの、互いに相手に対する関係。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・関係(かんけい)
意味:二つ以上の物事が互いにかかわり合うこと。また、そのかかわり合い。(出典:デジタル大辞泉)
・関連(かんれん)
意味:ある事柄と他の事柄との間につながりがあること。(出典:デジタル大辞泉)
・連絡(れんらく)
意味: 関連があること。(出典:デジタル大辞泉)
相関の意味②「数学・物理学で、二つの量または現象がある程度相互に規則的に関係を保って変化すること。」
「相関」の二つ目の意味は「数学・物理学で、二つの量または現象がある程度相互に規則的に関係を保って変化すること。」です。
わかりやすく言うと、「二つの量または数字などの規則性に相互関係がある」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・バッジのサイズは彼の睾丸の大きさと強い相関があるというだけである。
(出典:竹内久美子『浮気で産みたい女たち 新展開!浮気人類進化論』)
・電子の鼓動とユカギールに加えられる振動には明らかな相関が見られる。
(出典:富永浩史『スフィア ―哀しみの青想圏―』)
・卵の数と精子の数との間には強い相関があるのである。
(出典:竹内久美子『あなたの知らない精子競争 BCな世界へようこそ』)
類語
・相関関係(そうかんかんけい)
意味:数学で、一方が増加すると、他方が増加または減少する、二つの変量の関係。 (出典:デジタル大辞泉)
・比例(ひれい)
意味:二つの変数の間で、一方が2倍・3倍となるにつれて、他方も2倍・3倍となっていくこと。関係をy=ax(aは0でない定数)と表す。正比例。 (出典:デジタル大辞泉)
・反比例(はんぴれい)
意味:相伴って変わる二つの量があって、一方が2倍、3倍となっていくとき、他方が2分の1倍、3分の1倍となる関係。逆比例。(出典:デジタル大辞泉)