直談判
「職場の不満を社長に直談判する」などのように使う「直談判」という言葉。
「直談判」は、「じかだんぱん」と読みます。
「直談判」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「直談判」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
直談判の意味
「直談判」には次の意味があります。
・他人を間に入れずに直接相手と談判すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「じきだんぱん」とも読みます。
交渉や異議申し立てなどを相手と直接行うことを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・担当替えに納得がいかないなら、編集長に直談判でもなんでもしてみろ。
(出典:野村美月『文学少女シリーズ(全16巻) 16 半熟作家と“文学少女”な編集者』)
・源作と直談判すると、わたしはあの恐ろしい男に何をされるかわかりませんからね。
(出典:松本清張『黒の様式』)
・松下がVHS規格の採用を決めた直後、岩田に直談判して再考を求めた。
(出典:佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』)
・大坂城にいる毛利輝元ともう一度、直談判しなければ死んでも死にきれなかった。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(下)-関ヶ原 戦勢逆転の真実』)
・見かねたっていうか責任感じたっていうか、祥子さまが新聞部の部長と直談判したらしいのよね。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 1』)
類語
・強訴(ごうそ)
意味:徒党を組んで強引に訴願をなすこと。(出典:日本大百科全書)
・陳情(ちんじょう)
意味:目上の人に、実情や心情を述べること。特に、中央や地方の公的機関、または政治家などに、実情を訴えて、善処してくれるよう要請すること。(出典:デジタル大辞泉)
・直訴(じきそ)
意味:一定の手続きを経ないで、直接に君主・将軍・天皇などに訴え出ること。または、(比喩的に)直属の上役ではなく、その上の立場の人に直接訴え出ること。(出典:デジタル大辞泉)
・膝詰談判(ひざづめだんぱん)
意味:相手に膝を詰め寄せて談判すること。直接会って強く掛け合うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・抗議(こうぎ)
意味:反対の意見や苦情を、相手に対し主張すること。異議を唱えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)