目頭
「目頭が熱い」などのように使う「目頭」という言葉。
「目頭」は、訓読みで「めがしら」と読みます。
「目頭」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「目頭」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
目頭の意味
「目頭」には次の意味があります。
・左右の目の鼻に近い方の端。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「目頭」は「鼻に近い方の目の端」のことで、反対語は「目尻(めじり)」です。
「目尻」は「こめかみに近い方の目の端」を意味します。
「目頭が熱くなる」は「感動して涙が出そうになる」という意味の慣用句です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・目の形、そして目頭が少し離れた感じなど、偶然を超えてよく似ている。
(出典:竹宮ゆゆこ『とらドラ! 第10巻』)
・目頭が熱くなり、このまま瞳を開けていたら涙が溢れてしまうと思った。
(出典:神崎京介『密室事情』)
・皆、俯いて、そのうちの三人はハンカチを目頭に当てて泣いていた。
(出典:若合春侑『無花果日誌』)
・父と母を土間に呼んでひそひそ話しているうちに、母が目頭を押さえた。
(出典:上西晴治『十勝平野(上)』)
・次の瞬間、私は手をあげて目頭から目脂を取るしぐさをしているのである。
(出典:向田邦子『無名仮名人名簿』)
類語
・目玉(めだま)
意味:目の玉。眼球。(出典:デジタル大辞泉)
・眼球(がんきゅう)
意味:脊椎動物の視覚をつかさどる、一対の球状の器官。(出典:デジタル大辞泉)
・瞳(ひとみ)
意味:目の虹彩、あるいは虹彩と瞳孔(どうこう)のこと。(出典:デジタル大辞泉)
・瞼(まぶた)
意味:眼球をおおって開いたり閉じたりする皮膚。(出典:デジタル大辞泉)
・眼(まなこ)
意味:ひとみ。黒目。(出典:精選版 日本国語大辞典)