目から鱗が落ちる
「真実を聞いたとたんに、目から鱗が落ちた」などのように使う「目から鱗が落ちる」という言葉。
「目から鱗が落ちる」は、「めからうろこがおちる」と読みます。
「目から鱗が落ちる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「目から鱗が落ちる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
目から鱗が落ちるの意味
「目から鱗が落ちる」には次の意味があります。
・何かがきっかけになって、急に物事の実態などがよく見え、理解できるようになるたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
「新約聖書―使徒行伝・九」の「直ちに彼の目より鱗のごときもの落ちて見ることを得」による言葉であり、驚くほどよく納得することを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・豪華絢爛だけが美ではないと、目から鱗の落ちる思いをしたことだろう。
(出典:服部まゆみ『一八八八 切り裂きジャック』)
・今まで見えなかったものが、不意に目から鱗が落ちたように、見え始めてきたのだ。
(出典:三浦綾子『ちいろば先生物語』)
・翻訳というのはこういうふうにやるものかと、目から鱗の落ちる思いがしたことを覚えている。
(出典:福永武彦『第五随筆集 書物の心』)
・よくあることなので、取り立てて目から鱗を落とすほどの衝撃はない。
(出典:入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 死の礎は生』)
・映画というものがどんなに無限の可能性をはらんだものか、あれを見て目から鱗が落ちたような気がした。
(出典:アーサー・C・クラーク『宇宙の旅〈オデッセイ〉シリーズ(全4巻) 2 2010年宇宙の旅』)
類語
・はっと
意味:思いがけない出来事にびっくりするさま。(出典:デジタル大辞泉)
・頓悟(とんご)
意味:長期の修行を経ないで、一足とびに悟りを開くこと(出典:デジタル大辞泉)
・舌を巻く(したをまく)
意味:驚き、恐れ、また、感嘆してことばも出ないさまをいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・溜飲を下げる(りゅういんをさげる)
意味:胸をすっきりさせる。不平・不満・恨みなどを解消して、気を晴らす。(出典:デジタル大辞泉)
・目を見張る(めをみはる)
意味:目を大きく見開く。怒ったり驚いたりした時などの様子にいう(出典:精選版 日本国語大辞典)