皮切り
「東京を皮切りに全国巡演」などのように使う「皮切り」という言葉。
「皮切り」は、訓読みで「かわきり」と読みます。
「皮切り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「皮切り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
皮切りの意味
「皮切り」には次の意味があります。
・物事のしはじめ。手始め。(出典:デジタル大辞泉)
「皮切り」の上記の意味は「最初に据える灸。(出典:デジタル大辞泉)」が原義です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これは会話の皮切りとしては気乗りのするものではありませんでした。
(出典:キャロル/多田幸蔵訳『不思議の国のアリス』)
・誰か男の人の悲鳴を皮切りに、部屋の中は狼狽した声でいっぱいになった。
(出典:小野不由美『悪霊シリーズ 5 悪霊になりたくない!』)
・リーダーが席を立ったのを皮切りに、がたがた、と椅子の音が連続する。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第9巻』)
・午後四時十分を皮切りに同じ内容のメッセージが何度も入っていた。
(出典:多島斗志之『症例A』)
・というのは、それを皮切りに、すべてのことが一度に起きたからだ。
(出典:ゴードン・R・ディクスン『ドラゴンになった青年』)
類語
・序の口(じょのくち)
意味:物事の始まったばかりのところ。(出典:デジタル大辞泉)
・初っ端(しょっぱな)
意味:物事のはじめ。最初。(出典:デジタル大辞泉)
・第一声(だいいっせい)
意味:就任のあいさつや選挙演説など、活動の始めに公の場で最初に発せられる言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・開口一番(かいこういちばん)
意味:口を開いてものを言いだすとすぐに。口を開くやいなや。(出典:デジタル大辞泉)
・出だし(でだし)
意味:物事の始まったばかりのところ。すべり出し。また、出始め。(出典:デジタル大辞泉)