発酵
「最近は意識的に発酵食品を食べるようにしている」などのように使う「発酵」という言葉。
「発酵」は、音読みで「はっこう」と読みます。
「発酵」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「発酵」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
発酵の意味
「発酵」には次の意味があります。
・微生物の働きで有機物が分解され、特定の物質を生成する現象。狭義には無酸素状態で糖質が分解されること。生物体はこれにより必要なエネルギーを獲得する。生成される物質によってアルコール発酵・乳酸発酵・メタン発酵などとよぶ。酒・醤油・味噌・ビール・チーズなどの製造に利用。（出典：デジタル大辞泉）
「発酵」とは、人間にとって有効な微生物が働き、物質を分解させることを言います。発酵食品には、善玉菌が多く、腸内環境を整える働きをします。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・夏の場合は、二日もすれば発酵を始めるが、冬だと、一週間ほどかかる。
（出典：小泉英政『みみず物語』）
・アルコールの原料は発酵させる前に人の口に入っていたような時代だった。
（出典：雨木シュウスケ『レジェンド・オブ・レギオス 第3巻 レギオス顕現』）
・一定温度を必要とする麹は、地下室で発酵させるのが最良だったからだ。
（出典：荒俣宏『帝都物語5』）
・それは老い朽ちるための時間ではなく、成熟と発酵に必要な時間だった。
（出典：田中芳樹『銀河英雄伝説 6 飛翔編』）
・この異常な熱気も、大量の糞が発酵することで生み出されているらしい。
（出典：貴志祐介『新世界より』）
類語
・腐敗（ふはい）
意味：有機物が微生物の作用によって分解され、有毒物質を生じたり悪臭を放つようになったりすること。（出典：デジタル大辞泉）
・饐える（すえる）
意味：飲食物が腐って酸っぱくなる。（出典：デジタル大辞泉）
・痛む（いたむ）
意味：食物が傷ついたり腐ったりして悪くなる。（出典：デジタル大辞泉）
・腐乱（ふらん）
意味：腐って、形がくずれること。（出典：デジタル大辞泉）
・酸敗（さんぱい）
意味：酒類や油脂などが、細菌や熱・水分などの作用を受けて酸化および分解し、色・味・においなどが変化して酸味を呈する現象。（出典：デジタル大辞泉）
