癒やす
「傷を癒やす」などのように使う「癒やす」という言葉。
「癒やす」は、訓読みで「いやす」と読みます。
「癒やす」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「癒やす」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
癒やすの意味
「癒やす」には次の意味があります。
・病気や傷をなおす。苦痛や飢えなどをなおしたりやわらげたりする。(出典:デジタル大辞泉)
身体的な疲れや痛みなどをとることの他に、精神的な疲れや痛みなどをとることについても使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・旅のつかれを癒やすには、食事よりも寝たほうがいいと思うから、といって。
(出典:アプレイウス/呉茂一,国原吉之助訳『黄金のロバ』)
・別離と死は自然なもので、その悲しみは、涙で癒やすことができたからである。
(出典:モーム/北川悌二訳『人間の絆(下)』)
・妻は傷ついた心を癒やすために、次の子供を作ることに執念を燃やすようになった。
(出典:坂東眞砂子『旅涯ての地(下)』)
・受けた傷を癒やすための安静期と言ってもよい前期と、回復に向う後期と。
(出典:塩野七生『ローマ人の物語1』)
・だが酒や女は彼の荒廃を促しても、癒やすことはなかった。
(出典:森村誠一『虚無の道標』)
類語
・治す(なおす)
意味:病気やけがを回復させる。治療する。(出典:デジタル大辞泉)
・直す(なおす)
意味:もとのようすに復させる。(出典:デジタル大辞泉)
・医する(いする)
意味:病気を治す。また、疲れや飢え、心の傷などをなくす。(出典:デジタル大辞泉)
・ヒーリング
意味:いやすこと。いやし。治療。治癒。特に、ストレスなどで病んだ現代人の心身をいやすこと。(出典:デジタル大辞泉)