疼痛
「疼痛が生じる」などのように使う「疼痛」という言葉。
「疼痛」は、音読みで「とうつう」と読みます。
「疼痛」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「疼痛」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
疼痛の意味
「疼痛」には次の意味があります。
・ずきずき痛むこと。うずき。(出典:デジタル大辞泉)
痛みの中でも、ずきずきとうずくような痛みを意味します。
「疼」の字には「うずく」という意味があります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どれくらい眠っていたのかは判らなかったが、身体の芯に疼痛が残っている。
(出典:山藍紫姫子『アレキサンドライト』)
・かつて手術をした医者の話では、減圧は彼の耳に疼痛をもたらすはずだった。
(出典:池澤夏樹『スティル・ライフ』)
・彼はお霧をつかんだ右腕の皮膚に、このとき灼熱の疼痛をおぼえたのである。
(出典:山田風太郎『外道忍法帖』)
・じりじり疼痛を我慢していることから思えば、何でもありませんよ。
(出典:徳田秋声『仮装人物』)
・それは瞬間に消えたが、全身の皮下組織に疼痛と異様な熱感を残した。
(出典:光瀬龍『宇宙のツァラトゥストラ』)
類語
・痛痒(つうよう)
意味:精神的、肉体的な苦痛や、物質的な損害。さしさわり。(出典:デジタル大辞泉)
・酸痛(さんつう)
意味:うずきいたむこと。疼痛(とうつう)。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・疼ぐ(ひいらぐ)
意味:ひりひり痛む。(出典:デジタル大辞泉)
・疼く(うずく)
意味:傷口などが脈打つように痛む。ずきずき痛む。(出典:デジタル大辞泉)
・鈍痛(どんつう)
意味:にぶい痛み。また、にぶく重苦しく痛むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)