疫病
「疫病の流行」などのように使う「疫病」という言葉。
「疫病」は、音読みで「えきびょう」と読みます。
「疫病」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「疫病」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
疫病の意味
「疫病」には次の意味があります。
・悪性の伝染病。(出典:デジタル大辞泉)
「疫病」をわかりやすく言うと「感染力が強く、集団的に広がりやすい病」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この年の後半および翌年にかけて疫病のためロンドンの劇場が閉鎖される。
(出典:シェイクスピア/三神勲訳『マクベス』)
・疫病の流行が戦争以上に人類に惨禍を与えたのは歴史上知るところです。
(出典:松本清張『赤い氷河期』)
・私はいま、彼をからかいましたが、彼が怯えて当然の恐ろしい疫病です。
(出典:上橋菜穂子『鹿の王 上』)
・ただし少くともアテネに一度激しい疫病が流行したという記録がある。
(出典:吉田秀夫『人口論』)
・これに水を盛って飲ませると、疫病その他を治するの効があるといった。
(出典:柳田国男『雪国の春』)
類語
・悪疫(あくえき)
意味:悪性の流行病。(出典:デジタル大辞泉)
・流行病(りゅうこうびょう)
意味:伝染して流行する病気。(出典:デジタル大辞泉)
・感染症(かんせんしょう)
意味:病原体が生体内に侵入・増殖して引き起こす病気。(出典:デジタル大辞泉)
・伝染病(でんせんびょう)
意味:感染症のうち、病原体の宿主との接触、空気や飲食物、あるいはノミ・シラミ・ダニなどを介して、ある個体から他の個体へと次々に広がっていく伝染性の病気。(出典:デジタル大辞泉)
・疫癘(えきれい)
意味:悪性の流行病。(出典:デジタル大辞泉)