疑う
「事実かどうかを疑う」などのように使う「疑う」という言葉。
「疑う」は、訓読みで「うたがう」と読みます。
「疑う」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「疑う」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
疑うの意味
「疑う」には次の意味があります。
・本当かどうか怪しいと思う。不審に思う。うたぐる。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと、本当のことかどうか疑問に思うことです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・われわれ二人がいっしょにいるのを見られたら、すぐに疑われるだろう。
(出典:バローズ『火星シリーズ9 火星の合成人間』)
・ところが人々は馬がかかる姿勢で、走る瞬間があるかを疑ったのである。
(出典:中井正一『美学入門』)
・お医者さまはあの人が毒を飲んだのではないかと疑ってらっしゃいます!
(出典:チェーホフ/中村白葉訳『チェーホフ短編集「無名氏の話」』)
・一瞬、目を開いているつもりで実は閉じたままなのではないかと疑った。
(出典:植松真人『新世界交響曲』)
・むしろその時こんな価値のないものを与えてよいかをさえ疑うであろう。
(出典:柳宗悦『工芸の道』)
類語
・怪しい(あやしい)
意味:行動や状況が不審である。疑わしい。(出典:デジタル大辞泉)
・違和感(いわかん)
意味:物事になじめないさま、居心地が悪いさまを意味する語。(出典:実用日本語表現辞典)
・後ろ暗い(うしろぐらい)
意味:他人からとがめられるようなやましいことをしている。また、やましさを感じている。(出典:デジタル大辞泉)
・疑念(ぎねん)
意味:うたがわしく思う気持ち。うたがい。(出典:デジタル大辞泉)
・勘ぐる(かんぐる)
意味:あれこれ邪推して悪いように当て推量するさま。(出典:実用日本語表現辞典)