異端
「異端の説」などのように使う「異端」という言葉。
「異端」は、音読みで「いたん」と読みます。
「異端」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「異端」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
異端の意味
「異端」には次の意味があります。
・正統から外れていること。また、その時代に多数から正統と認められているものに対して、例外的に少数に信じられている宗教・学説など。(出典:デジタル大辞泉)
「異端」とは、集団生活において連帯感を損なうような考え方などを排除しようとする際に多く用いられます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だが口には出さなかった。近頃この聖徒の地において、異端の説を口にするのは、ひどく危険なことだからだ。(出典:ドイル・アーサー・コナン『緋のエチュード』)
・正統派を異端派と考えるに至ったから、自ら異端派の汚名を被ったわけだ。(出典:小林秀雄『考えるヒント 2』)
・科学的な設備というよりは、むしろ太古に滅んだ異端の神殿のようだった。(出典:賀東招二『フルメタル・パニック!10 せまるニック・オブ・タイム』)
・島で異端の神が信奉されていることは、決して大っぴらにはできないことだったのだ。(出典:小野不由美『黒祠の島』)
・これまで見たこともない敵だからです。この見たこともない敵、異端の敵、というのは、対手が突然変異の物だからです。(出典:松本清張『赤い氷河期』)
類語
・異彩(いさい)
意味:普通と異なった色彩。きわだった色。また、周囲と異なったおもむき。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・奇骨(きこつ)
意味:風変わりで個性の強い性格。普通にはない、すぐれた性格。(出典:デジタル大辞泉)
・異質(いしつ)
意味:物事や人などの性質が他とちがっていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・異教(いきょう)
意味: 自分たちの信じるものと異なる教えや宗教。否定的にいうことが多い。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・型破り(かたやぶり)
意味:一般的、常識的な型や方法にはまらないこと。また、そのようなやり方であるさま。(出典:デジタル大辞泉)