用意周到
「用意周到な人物だ」などのように使う「用意周到」という言葉。
「用意周到」は、音読みで「よういしゅうとう」と読みます。
「用意周到」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「用意周到」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
用意周到の意味
「用意周到」には次の意味があります。
・用意が行き届いて、手ぬかりがないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「周到」という言葉は「すべて行き届いていること」という意味で、不備なく準備されていることを表す四字熟語です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そういう段取りは無頼派の連中の中で用意周到に立てられているらしい。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 君を乗せる舟』)
・用意周到なことに彼らは、高等部の制服である学ランまで着込んでいる。
(出典:丈月城『カンピオーネ!書き下ろし 囚われのカンピオーネ』)
・用意周到に準備をした覚悟の死だったような気がしてくる。
(出典:幸田真音『傷 邦銀崩壊(下)』)
・そのときはじめて、わたしは亡父の用意周到さに舌をまいて驚嘆しました。
(出典:横溝正史『金田一耕助ファイル05 犬神家の一族 v0.9』)
・アメリカを動かしている人たちは用意周到で科学的だ。
(出典:片岡義男『日本語の外へ(下)』)
類語
・万全(ばんぜん)
意味:少しも手落ちのないこと。きわめて完全なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・如才が無い(じょさいがない)
意味:気がきいて、抜かりがない。如才ない。(出典:デジタル大辞泉)
・隈無し(くまなし)
意味:行き届かないところがない。抜かりがない。万事に通じている。(出典:デジタル大辞泉)
・そつが無い(そつがない)
意味:手落ちがない。手抜かりがない。むだがない。(出典:デジタル大辞泉)
・抜け目がない(ぬけめがない)
意味:注意深く、やることに抜けたところがない。また、自分の利益になりそうだと見れば、その機会を逃さない。(出典:デジタル大辞泉)