瑣末
「瑣末な問題」などのように使う「瑣末」という言葉。
「瑣末」は、音読みで「さまつ」と読みます。
「瑣末」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「瑣末」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
瑣末の意味
「瑣末」には次の意味があります。
・ 重要でない、小さなことであるさま。(出典:デジタル大辞泉)
「瑣末」を分かりやすくいうと、「ちょっとしたこと」「些細なこと」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その中で、どれが重要でどれが瑣末なものかは、誰にもわからないのだ。
(出典:クラーク『都市と星』)
・この種のものがごく瑣末な影響しか与え得ないことは、誰知らぬ者もないのである。
(出典:戸坂潤『思想と風俗』)
・出来ないのではなく、あの少女は索敵や調査といった瑣末事を好まないのだ。
(出典:西尾維新『ネコソギラジカル(上) 十三階段(ファイル結合、傍点追加、一部修正)』)
・もう、そんな瑣末なことに気を取られている暇はないのだ。
(出典:永瀬隼介『サイレント・ボーダー』)
・こういう瑣末な過程をまじめに扱うのが、つまりは形態学の仕事なのである。
(出典:養老孟司『ヒトの見方』)
類語
・些細(ささい)
意味:あまり重要ではないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・枝葉(しよう)
意味:物事の本質にかかわりのない部分。(出典:デジタル大辞泉)
・取るに足らない(とるにたらない)
意味:ささいなことである。(出典:デジタル大辞泉)
・眇眇(びょうびょう)
意味:微小なさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・微々(びび)
意味:かすかであるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)