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瑕疵とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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瑕疵

「瑕疵がある」などのように使う「瑕疵」という言葉。

「瑕疵」は、音読みで「かし」と読みます。

「瑕疵」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「瑕疵」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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瑕疵の意味

「瑕疵」には次の二つの意味があります。

1 きず。欠点。また、過失。
2 法律上、なんらかの欠点や欠陥のあること。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

瑕疵の意味①「きず。欠点。また、過失。」

「瑕疵」の一つ目の意味は「きず。欠点。また、過失。」です。

わかりやすくいうと、あるべきものが損なわれていたり傷ついていたりして完全でないことを表す言葉です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・大貴族たる者の正妃に、家名を汚すような瑕疵があってはならないのだ。
(出典:山藍紫姫子『アレキサンドライト』)

・ただ歩くだけなら名誉になろうとも瑕疵とはいわせぬ。
(出典:夏目漱石『虞美人草』)

・しかし、それが過剰に補われると、かえってその瑕疵を誇張してしまう。 
(出典:新井満『尋ね人の時間』)

・最後に、これも瑕疵ひとつ無いデザインの顔を確認する。
(出典:九里史生『SAO Web 0407 第八章02』)

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類語

欠点けってん
意味:不十分なところ。足りないところ。短所。あら。(出典:デジタル大辞泉)

きず
意味:物の表面の裂け目や、欠けたりした部分。(出典:デジタル大辞泉)

瑕瑾かきん
意味:きず。特に、全体としてすぐれている中にあって惜しむべき小さな傷。(出典:デジタル大辞泉)

短所たんしょ
意味:劣っているところ。欠点。また特に、人の性質などのよくない面。(出典:デジタル大辞泉)

瑕疵の意味②「法律上、なんらかの欠点や欠陥のあること。」

「瑕疵」の二つ目の意味は「法律上、なんらかの欠点や欠陥のあること。」です。

わかりやすくいうと、法律に照らしたときに基準を満たしていないことです。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・しかし結論的には事業認定を取消す程の法的瑕疵があったとは認められないとしたのである。
(出典:松下竜一『砦に拠る』)

・控訴するためには、原判決の瑕疵を指摘しなければならないが、大原の精神障害が偽装であるというのは、単なる木村の心証であり、証拠がない。
(出典:森村誠一『精神分析殺人事件』)

・裁判所ではそれも瑕疵物件と見なします。
(出典:松岡圭祐『千里眼の水晶体』)

・法に収集されたものであっても、証拠物体自体の性質や形状に変異を来すものではないから、その価値が変わるわけではなく、収集手続きにおける瑕疵の有無とは関係なく証拠物の証拠能力は認められるべきであるとする判例がさらに拍車をかけている。
(出典:伊佐千尋『検 屍 M・モンローのヘア』)

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類語

不備ふび
意味:必要なものが完全にはそろっていないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

欠陥けっかん
意味:欠けて足りないこと。不備な点。(出典:デジタル大辞泉)

不足ふそく
意味:足りないこと。十分でないこと。また、その箇所や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

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