猛烈
「猛烈な勢い」などのように使う「猛烈」という言葉。
「猛烈」は、音読みで「もうれつ」と読みます。
「猛烈」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「猛烈」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
猛烈の意味
「猛烈」には次の意味があります。
・勢いが強くはげしいさま。程度がはなはだしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
「猛烈」をわかりやすく言うと「すごく激しい様子」という意味です。
「猛」と「烈」はどちらも「はげしい」という意味を持つ漢字であり、「猛烈」は同じ意味の漢字を重ねた二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・周囲の者が私のホノルル行きを猛烈に反対するのでした。
(出典:吉本明光『お蝶夫人』)
・夫を愛していればいるほどますます猛烈に夫婦喧嘩をやる女もいるよ。
(出典:ドストエフスキー/中村融訳『地下生活者の手記』)
・原子エネルギー級の猛烈な力が働いたと想定するのが唯一の解釈である。
(出典:E・E・スミス/川口正吉訳『宇宙のスカイラーク』)
・彼らは二列縦隊をつくって猛烈な速度で出発し、戦車は最後尾についた。
(出典:R・エイヴァリー『コンラッド消耗部隊(全4巻) 3 ゼロスの戦争ゲーム』)
・だからまだ来ないうちから、もう猛烈に自分の覚悟をきめてしまったんだ。
(出典:夏目漱石『明暗』)
類語
・強烈(きょうれつ)
意味:力・作用・刺激が強く激しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・激甚(げきじん)
意味:非常にはげしいこと。はなはだしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・痛烈(つうれつ)
意味:働きかけなどが非常に激しいこと。手厳しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・激烈(げきれつ)
意味:きわめてはげしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・激越(げきえつ)
意味:感情がはげしくたかぶって荒々しいこと。声などのはげしく高いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)