独創
「独創的な作品」などのように使う「独創」という言葉。
「独創」は、音読みで「どくそう」と読みます。
「独創」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「独創」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
独創の意味
「独創」には次の意味があります。
・模倣によらないで、独自の発想でつくりだすこと。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
模倣ではなく独自の新しいアイデアによって、物事を作り出すことを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・独創のある人を育てるには、それを評価できる人がいなければならない。
(出典:星新一『きまぐれ学問所』)
・自由ですぐれた独創は、まず最初に、あるひとりの個人の頭のなかに閃く。
(出典:片岡義男『日本語の外へ(上)』)
・多くの研究のなかで、真の独創というものは、きわめてまれにしか現われない。
(出典:湯川秀樹『創造的人間』)
・他人の真似をしないほんとうの独創的な考えはなかなか出ないものだ。
(出典:新田次郎『孤高の人』)
・彼が優れた独創家でない、ということは或いは当っているかも知れない。
(出典:戸坂潤『世界の一環としての日本』)
・あの方法こそ、彼のサド的な独創力を示すものではありますまいか。
(出典:江戸川乱歩『江戸川乱歩全短編1 本格推理I』)
・あいつはおれより独創性はないが、責任感は一・六倍ばかりあるからな。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 10 落日篇』)
・恐らく図は自分の独創発明ではないという意味合いであろうか。
(出典:小林秀雄『モオツァルト・無常という事』)