狡猾
「狡猾な人」などのように使う「狡猾」という言葉。
「狡猾」は、音読みで「こうかつ」と読みます。
「狡猾」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「狡猾」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
狡猾の意味
「狡猾」には次の意味があります。
・ずるく悪賢いこと。(出典:デジタル大辞泉)
自分だけ得をしようとずる賢いような考え方をすることを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は明るい顔は好きですがいつも冷笑を浮かべた狡猾な顔は好きません。
(出典:妹尾アキ夫『凍るアラベスク』)
・それらの動作は普通の人には見られない素速さと狡猾さをもつてなされた。
(出典:田畑修一郎『南方』)
・あの男は五十二丁目に住んでいて、前にも言ったとおり、狡猾な野郎だ。
(出典:ガードナー/田中西二郎訳『どもりの主教』)
・だが、凛には志貴がそこまで狡猾に思考できる人間だとは思えなかった。
(出典:事務狂『fate/stay night 月姫 (TYPE MOONクロスオーバーの最高峰、文庫5~6巻のボリューム)』)
・椿はむつとした顔付の奥で、自分の態度を狡猾にまとめやうとあせつた。
(出典:坂口安吾『麓』)
類語
・老獪(ろうかい)
意味:いろいろ経験を積んでいて、悪賢いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・怜悧(れいり)
意味:賢いこと。利口なこと。(出典:デジタル大辞泉)
・邪智深い(じゃちぶかい)
意味: 悪知恵が深い。悪知恵がよく働く。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・トリッキー
意味:奇をてらったさま。(出典:デジタル大辞泉)
・狡い(こすい)
意味:人を欺いて自分に有利に立ち回るさま。悪賢い。狡猾(こうかつ)である。(出典:デジタル大辞泉)