犬猿の仲
「あの二人は犬猿の仲だ」などのように使う「冬瓜」という言葉。
「犬猿の仲」は、「けんえんのなか」と読みます。
「犬猿の仲」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「犬猿の仲」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
犬猿の仲の意味
「犬猿の仲」には次の意味があります。
・犬と猿のようないがみあう間柄。仲の悪いたとえ。犬猿の間柄。(出典:精選版 日本国語大辞典)
仲の悪い様子を、犬と猿に例えたことわざです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それ以来二人は口を聞いたことがない、犬猿の仲なのである。
(出典:群ようこ『無印OL物語』)
・むしろあの犬猿の仲といわれたスターリンとヒトラーが手を結んだ。
(出典:高殿円『カーリー 1 黄金の尖塔の国とあひると小公女』)
・考え方の違いもあって、同じ営業部長でも、津野と唐木田は犬猿の仲だ。
(出典:池井戸潤『下町ロケット』)
・やっぱり「犬猿の仲か」とモンチッチの気持はいよいよ暗くなりました。
(出典:深田祐介『スチュワーデス物語』)
・互いに認めあう犬猿の仲だけに、無視し合って衝突を避けることすらしない。
(出典:ベニー松山『風よ。龍に届いているか(上)』)
類語
・角突き合わせる(つのつきあわせる)
意味:仲が悪くていつも衝突している。(出典:デジタル大辞泉)
・氷炭相容れず(ひょうたんあいいれず)
意味:性質が反対で合わないたとえ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・確執(かくしつ)
意味:双方の間が不和になること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・険悪(けんあく)
意味:状況などが悪化して油断ができないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ぎくしゃく
意味:話し方や動作、また、物事の関係などが円滑でないさま。(出典:デジタル大辞泉)