犠牲者
「多数の犠牲者」などのように使う「犠牲者」という言葉。
「犠牲者」は、音読みで「ぎせいしゃ」と読みます。
「犠牲者」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「犠牲者」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
犠牲者の意味
「犠牲者」には次の意味があります。
・ある目的のために、身命や大切なものをささげたり、だいなしにしたりした人。または、事故や天災などで死んだ人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「多数の犠牲者」は「数多くの犠牲となった人」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・犠牲者の肉体が眼もあてられないひどい状態になるのはいうまでもない。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 7 傷ついた栄光』)
・ひょっとするとこの青年は何かの犠牲者なのかもしれないと思ったのだ。
(出典:半村良『闇の中の黄金』)
・とにかく、もう私たちは犠牲者についてはっきりとした像を持っている。
(出典:フーリック/大室幹雄訳『中国黄金殺人事件』)
・しかし一国の文化が興るのにはどうしてもこういう犠牲者が必要なんだ。
(出典:坂口安吾『スポーツ・文学・政治』)
・彼女は死んでいる鳥を犠牲者としての自分自身の姿であるかのように感じた。
(出典:カヴァン『氷』)
類語
・死人(しにん)
意味:死んだ人。しびと。死者。(出典:デジタル大辞泉)
・故人(こじん)
意味:死んだ人。(出典:デジタル大辞泉)
・死傷者(ししょうしゃ)
意味:死んだ人と負傷した人。(出典:デジタル大辞泉)
・亡き者(なきもの)
意味:死んでこの世にいない者。死者。死人。(出典:デジタル大辞泉)
・死者(ししゃ)
意味:死んだ人。死人。(出典:デジタル大辞泉)