特色
「地域の特色がでている」などのように使う「特色」という言葉。
「特色」は、音読みで「とくしょく」と読みます。
「特色」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「特色」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
特色の意味
「特色」には次の意味があります。
・他と特に異なっているところ。また、他よりもすぐれている点。特徴。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「特色」をわかりやすくいうと、何かをくらべたときに目を引くような部分があるという意味になります。他とは違う良いところをあらわすときにも使われる言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そのほかにはこれと云うほどの特色もない。
(出典:夏目漱石『夢十夜』)
・俳句の特色は花鳥風月を透しての生活の記録ということである。
(出典:高浜虚子『俳句への道』)
・ここのものでは「茶膳」と呼んでいる一種の茶盆が特色あるものであります。
(出典:柳宗悦『手仕事の日本』)
・そこにこの作品の最も大きな特色があると言えましょう。
(出典:神西清『「はつ恋」解説』)
・そうして、それを椀の葢の上へ載せて、その特色を説明して聞かせた。
(出典:夏目漱石『門』)
類語
・長所(ちょうしょ)
意味:性質や性能などで、すぐれているところ。(出典:デジタル大辞泉)
・特性(とくせい)
意味:そのものに特有の性質。そのものが他と異なって特に備え持つ性質。特質。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・特徴(とくちょう)
意味:他と異なって、特に目立つしるし。特色。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・取り柄(とりえ)
意味:とりたててすぐれた点。長所。(出典:デジタル大辞泉)
・見どころ(みどころ)
意味:後を期待できる優れた点。将来性。(出典:デジタル大辞泉)