燃え尽き症候群
「燃え尽き症候群になる」などのように使う「燃え尽き症候群」という言葉。
「燃え尽き症候群」は、「もえつきしょうこうぐん」と読みます。
「燃え尽き症候群」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「燃え尽き症候群」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
燃え尽き症候群の意味
「燃え尽き症候群」には次の意味があります。
・意欲に満ちあふれていた人が,突然無気力や自己嫌悪に陥って職場不適応や出社拒否の兆候を示すこと。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
バーンアウトとも呼びます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・片想いの相手の燃え尽き症候群っぷりを、大河なりに心配しているのだ。
(出典:竹宮ゆゆこ『とらドラ! 第6巻』)
・びしっと直線を描いているはずの前髪が若干不ぞろいなのも燃え尽き症候群。
(出典:竹宮ゆゆこ『とらドラ! 第6巻』)
・「燃え尽き症候群だったもんな」夫がからかうように笑った。
(出典:角田光代『対岸の彼女』)
・あれは一種の燃え尽き症候群ともいうべきもので、今の青少年には燃え尽きるほどの情熱など、初めからそなわっていないと思っていた。
(出典:伊岡瞬『いつか、虹の向こうへ』)
・あの変調は、ただの燃え尽き症候群なんかではなかった。
(出典:竹宮ゆゆこ『とらドラ! 第6巻』)
類語
・バーンアウト
意味:燃え尽きるという意味で、心身のエネルギーが尽き果てた状態を指す表現です。(出典:人事労務用語辞典)
・うつ病(うつびょう)
意味:気分がひどく落ち込む、何事にも興味をもてなくなる、といった精神症状のために、精神的に強い苦痛を感じたり日常の生活に支障が現れたりしている状態をいう。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)
意味:生体は外界の環境や刺激に対応して自律神経を介して巧みな適応調節を行っているが,この適応に変調をきたし種々の自律神経症状が出現するようになったとき自律神経失調症と呼ばれる。(出典:世界大百科事典 第2版)
・ストレス
意味:刺激により引起される非特異的な生体反応。生体に加わる力をストレッサー,それによって起る生体の反応をストレスという。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・疲労(ひろう)
意味:運動や作業を続けた結果としてそれらの能力が低下した状態を疲労という。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))