熾烈
「熾烈な戦い」などのように使う「熾烈」という言葉。
「熾烈」は、音読みで「しれつ」と読みます。
「熾烈」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「熾烈」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
熾烈の意味
「熾烈」には次の意味があります。
・勢いが盛んで激しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「熾烈」は火がメラメラと燃え上がるように熱く盛り上がっている様子であり、熱心な気持ちや白熱した戦いなどを表すときなどに使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・コダックとの熾烈な闘いを通じて学ばれたことも多いのではないですか。
(出典:城山三郎『勝 つ 経 営』)
・戦争が熾烈になってくるにつれて、土浦は軍隊の町に変わっていった。
(出典:小堺昭三『カメラマンたちの昭和史』)
・かれの洞察力と熾烈な好奇心が失われるなんてますます考えがたいことだ。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 3 白い竜』)
・熾烈なビジネス戦争を戦いぬき、ついに勝利者となりえた男なのである。
(出典:山田正紀『火神(アグニ)を盗め』)
・幕が進むにつれて、古典派とロマン派の争いは、いよいよ熾烈になった。
(出典:アレクサンドル・デュマ/江口清訳『三銃士(下)』)
類語
・不良(ふりょう)
意味:質・状態などがよくないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・無情(むじょう)
意味: いつくしむ心がないこと。思いやりのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・残酷(ざんこく)
意味:無慈悲でむごたらしいこと。まともに見ていられないようなひどいやり方のさま。(出典:デジタル大辞泉)
・激烈(げきれつ)
意味:きわめてはげしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・過酷(かこく)
意味:厳しすぎるさま。ひどすぎるさま。(出典:デジタル大辞泉)