熱情
「勉学に熱情を注ぐ」などのように使う「熱情」という言葉。
「熱情」は、音読みで「ねつじょう」と読みます。
「熱情」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「熱情」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
熱情の意味
「熱情」には次の意味があります。
・燃え上がるような激しい感情。また、熱心な気持ち。(出典:デジタル大辞泉)
「熱情」をわかりやすく言うと、「目標や物事に向かって、ものすごい感情の熱を持っている心理状態。」という意味になります。
とにかく血がたぎるように激しく高まった気持ちを表しています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・先生はいつもの無口にも似ず興奮した熱情を顔に示しておられるのを見た。
(出典:倉田百三『光り合ういのち』)
・それ以後、彼女の熱情は度を越えて留まるところを知らぬまでになった。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(下)』)
・科学者らしい雄々しさを持て。真理の前には何事を犠牲にしても、微笑していられるだけの熱情を持て。その熱情を誰にも見えない胸の深みに静かに抱いていろ。
(出典:有島武郎『星座』)
・要するに、眼が肥えるに従って、デジレのようなヒナびた純情女性の魅力が減退するのは当然だったのである。どちらかといえば、彼よりはデジレのほうが、熱情的だったようである。
(出典:加瀬俊一『ナポレオン その情熱的生涯』)
・ピアノはただ強く早くたたきつける事ばかりが熱情と努力の現れではない。
(出典:兼常清佐『久野女史をいたむ』)
類語
・情熱(じょうねつ)
意味:ある物事に向かって気持ちが燃え立つこと。 また、その気持ち。(出典:デジタル大辞泉)
・熱狂(ねっきょう)
意味:非常に興奮し熱中すること。(出典:デジタル大辞泉)
・忘我(ぼうが)
意味:夢中になって、我を忘れること。(出典:デジタル大辞泉)
・パッション
意味:熱情。(出典:デジタル大辞泉)
・激情(げきじょう)
意味:はげしくわき起こる感情。(出典:デジタル大辞泉)