煩悶
「煩悶して夜も眠れない」などのように使う「煩悶」という言葉。
「煩悶」は、音読みで「はんもん」と読みます。
「煩悶」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「煩悶」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
煩悶の意味
「煩悶」には次の意味があります。
・いろいろと思いわずらうこと。もだえ苦しむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「煩悶」をわかりやすく言うと「いろいろなことを考え、悩んだり苦しんだりすること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・じっとしていられないので外へ出たり室の中にいたりして煩悶していた。
(出典:蒲 松齢『王成』)
・自分の煩悶に答えをくれる人物が、最も近くにいたのではないか、と。
(出典:高橋弥七朗『灼眼のシャナ 第11巻』)
・学問が深くなり、名誉が高くなるにつれて、彼の心の煩悶は増して来た。
(出典:中里介山『法然行伝』)
・第三は読書もせず、世間も知らぬ青年が煩悶する法がないと論じている。
(出典:夏目漱石『野分』)
・ぼくは仕事もしないで煩悶しているけれど、それもみんなおまえのせいだよ。
(出典:トルストイ/木村浩訳『アンナ・カレーニナ』)
類語
・思い悩む(おもいなやむ)
意味:あれこれ考えて苦しむ。(出典:デジタル大辞泉)
・懸念(けねん)
意味:気がかりに思うこと。心配すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・憂慮(ゆうりょ)
意味:心配すること。思いわずらうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・心労(しんろう)
意味:あれこれ心配して悩むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・思い乱れる(おもいみだれる)
意味:あれこれと思い悩む。(出典:デジタル大辞泉)