無駄
「無駄を省く」などのように使う「無駄」という言葉。
「無駄」は、音読みで「むだ」と読みます。
「無駄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「無駄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
無駄の意味
「無駄」には次の意味があります。
・役に立たないこと。それをしただけのかいがないこと。(出典:デジタル大辞泉)
役に立たず無益であることをいいます。
「無駄」は当て字であり、昔は「徒」と書きましたが、これも当て字です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・おれはおれ達が無駄に生きていたようにはそれを終らせたくはないのだ。
(出典:堀辰雄『風立ちぬ』)
・彼らがどんなに真面目に約束をして私を安心させようとしても無駄だった。
(出典:ポー・エドガー・アラン『早すぎる埋葬』)
・君はその公式そのものから論証しようとするから無駄な時間がかかるのだ。
(出典:戸坂潤『ひと吾を公式主義者と呼ぶ』)
・彼はことに、ごくさっぱりしていて、少しも無駄な言葉を発しなかった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・とりわけ古典的な書物には一見無駄に思われるようなところのあるものである。
(出典:三木清『如何に読書すべきか』)
類語
・駄目(だめ)
意味:効果がないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・おしまい
意味:物事がだめになること。望みや救いがなくなること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不要(ふよう)
意味:必要でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・無益(むえき)
意味:利益のないこと。むだなこと。(出典:デジタル大辞泉)
・徒労(とろう)
意味:無駄なことに力を費やすこと。また、骨を折ってしたことが報われないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)