無謬
「指導者の発言に無謬はない」などのように使う「無謬」という言葉。
「無謬」は、音読みで「むびゅう」と読みます。
「無謬」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「無謬」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
無謬の意味
「無謬」には次の意味があります。
・ 理論や判断にまちがいがないこと。(出典:デジタル大辞泉)
事実として間違いがないという意味よりは、理念としてあるいはそうあるべきではないという意味合いで使われることが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・すべてを予測することはできないし、無謬の行動をとることもできない。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 1 黎明篇』)
・もちろん青年たちのそれがいつも常に無謬というわけではない。
(出典:中野好夫/安野光雅編『悪人礼賛 ―中野好夫エッセイ集』)
・誤謬を取り去って無謬になるというようなことは人間には出来ない。
(出典:柳宗悦『民芸四十年』)
・それは、教会の無謬性を疑うのとはまったく別の事であるはずだ。
(出典:九里史生『SAO-Web-0402-第四章~第六章』)
・真理が誤りうることの中から無謬の器に移されることに抵抗している。
(出典:加藤典洋『敗戦後論』)
類語
・正確(せいかく)
意味:正しくたしかなこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・確か(たしか)
意味:正確であるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・明瞭(めいりょう)
意味:あきらか。(出典:普及版 字通)
・紛う方ない(まがうかたない)
意味:確かである。(出典:デジタル大辞泉)
・確と(しかと)
意味:確実でまちがいのないさま。(出典:デジタル大辞泉)