無言
「無言の圧力」などのように使う「無言」という言葉。
「無言」は、音読みで「むごん」と読みます。
「無言」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「無言」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
無言の意味
「無言」には次の意味があります。
・物を言わないこと。(出典:デジタル大辞泉)
一言も口に出さないことを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女は無言のまま、わたしの手をとると、自分の部屋へ連れて行った。
(出典:ツルゲーネフ・イワン『はつ恋』)
・結局絵をかいている間は無言でいたいというのが本当です。
(出典:小出楢重『油絵新技法』)
・「それはあるかもしれないね」 ふたりはしばらくのあいだ無言だった。
(出典:片岡義男『七月の水玉』)
・表面に現はれない、無言の抗議は相当の数にのぼってやしないかと思ふ。
(出典:岸田国士『速水女塾』)
・食事どころではないじゃありませんか、私は無言で首を振って見せました。
(出典:大倉燁子『妖影』)
類語
・沈黙(ちんもく)
意味:だまりこむこと。口をきかないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・暗黙(あんもく)
意味:だまって何も言わないこと。意志を外に表わさないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・寡黙(かもく)
意味:言葉数が少なくてだまりがちなこと。(出典: 精選版 日本国語大辞典)
・サイレント
意味:無言であること。(出典: デジタル大辞泉)
・無口(むくち)
意味:口数の少ないこと。おしゃべりでないこと。(出典:デジタル大辞泉)