無我
「無我の境地」などのように使う「無我」という言葉。
「無我」は、音読みで「むが」と読みます。
「無我」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「無我」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
無我の意味
「無我」には次の意味があります。
・我欲・私心のないこと。無心であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「無我」をわかりやすく言うと「自分だけの利益を得ようとする欲望などがないこと」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・たしかに無我の実現は、日常生活のなかで実践されるしかないであろう。
(出典:阿満利麿『日本人はなぜ無宗教なのか』)
・無我の境に入ったためか、隣の声は耳から消えたようであった。
(出典:山田風太郎『姦の忍法帖』)
・しかし夢中になっているその仕事に対しては、決して無我ではない。
(出典:出口王仁三郎『玉鏡』)
・謙虚さや無私の心、無我の心というものを、忘れない。
(出典:大川隆法『幸福の科学の基本教義とは何か』)
・精神統一、精神修行をなして自己を空しくしていくところに無我修行があり、その苦しみというものは消えていくということ。
(出典:大川隆法『悟りの挑戦(下巻)』)
類語
・梵我一如(ぼんがいちにょ)
意味:宇宙の根本原理であるブラフマン(梵)と個人の本体であるアートマン(我)とは同一であるというもの。(出典:デジタル大辞泉)
・無欲(むよく)
意味:欲望がないこと。欲ばらないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・滅私(めっし)
意味:私心をなくすこと。私利私欲を捨て去ること。(出典:デジタル大辞泉)
・大悟(たいご)
意味:迷妄を脱して真理を悟ること。(出典:デジタル大辞泉)
・没我(ぼつが)
意味:物事に熱中して我を忘れること。無私無欲になること。(出典:デジタル大辞泉)