無尽蔵
「無尽蔵のスタミナ」などのように使う「無尽蔵」という言葉。
「無尽蔵」は、音読みで「むじんぞう」と読みます。
「無尽蔵」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「無尽蔵」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
無尽蔵の意味
「無尽蔵」には次の意味があります。
・いくら取ってもなくならないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
いくらとっても尽きないほど豊富にあることを意味します。
「無尽蔵」はもともと仏教用語で「尽きることがない仏の教え」を意味する言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・国庫の金は、国民がある限り、殆んど無尽蔵と言ってもいいでしょう。
(出典:豊島与志雄『自由人』)
・かつては自分の中にもあったはずの、あの無尽蔵に見えたエネルギーはどこへ消えてしまったのだろう。(出典:村山由佳『星々の舟』)
・無尽蔵の敵に対して戦さを始めてしまったような気分だった。
(出典:ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書4』)
・こういう無尽蔵の題目を持っているのは、人間としてかなりの強みである。
(出典:ディケンズ/青木雄造,小池滋訳『荒涼館』)
・見ることを知ってる者にとっては、光の一滴も無尽蔵な豊富さを有するのである。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
類語
・潤沢(じゅんたく)
意味:ものが豊富にあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・無限(むげん)
意味:数量や程度に限度がないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・莫大(ばくだい)
意味:程度や数量がきわめて大きいさま(出典:デジタル大辞泉)
・巨万(きょまん)
意味:非常に多くの数や金額。(出典:デジタル大辞泉)
・桁外れ(けたはずれ)
意味:価値や規模などが、他からかけ離れていること。また、そのさま。
(出典:デジタル大辞泉)