無害
「無害な成分」などのように使う「無害」という言葉。
「無害」は、音読みで「むがい」と読みます。
「無害」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「無害」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
無害の意味
「無害」には次の意味があります。
・害がないこと。悪い影響を及ぼさないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「無害」とは、害を与えないという意味です。従って、人畜無害とは、人にも動物にも害を与えない安全なものと言う意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼はどんなに無害なことでも心にもない口をきくことができなかったから。
(出典:有島武郎『星座』)
・一見して無害な印象を与えるこの文書に、どういう意味があるのだろうか?
(出典:クリスティ/松本恵子訳『ザ・ビッグ4』)
・だから感傷的な人間は決して深いとはいわれないが無害な人間である。
(出典:三木清『人生論ノート』)
・それはおまえが彼らにとって単に無害な存在であるというだけのことじゃないか。
(出典:半村良『魔女街』)
・僕が演じたのは、一見おとなしそうで、無害で優しそうな男なんだよね。
(出典:宮部みゆき『模倣犯-下』)
類語
・安全(あんぜん)
意味:危険がなく安心なこと。傷病などの生命にかかわる心配、物の盗難・破損などの心配のないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・平安(へいあん)
意味:やすらかで変わったことのないこと。無事平穏なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・安泰(あんたい)
意味:無事でやすらかなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・平穏(へいおん)
意味:変わったこともなく、おだやかなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・無毒(むどく)
意味:毒のないこと。毒気を含んでいないこと。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)