無二
「無二の親友」などのように使う「無二」という言葉。
「無二」は、音読みで「むに」と読みます。
「無二」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「無二」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
無二の意味
「無二」には次の意味があります。
・同じものが他に一つもないこと。並ぶものがないこと。(出典:デジタル大辞泉)
「唯一無二」という四字熟語にも使われており、「唯一」と「無二」は、どちらも「二つもないこと」を意味する二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この娘この父親と無二の仲で、貧乏同士で、兄弟のようにしておりました。
(出典:野村胡堂『銭形平次捕物控 15』)
・タクシー馬車の馭者を無二の友にもつありがたみがこれでわかったろう?
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 ボヘミアの醜聞』)
・又味方とするならば無二の味方となるべしと心に深く思ひ定めつ。
(出典:夢野久作『白くれない』)
・何を見ても値をつける癖のある男と、無二の友達が、ある屋敷に招かれた。
(出典:宇野信夫『江戸の小ばなし』)
・対外発展の無二の大指導者として外征し、イスラム帝国の基礎を築いた。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語』)
類語
・唯一(ゆいいつ)
意味:ただ一つであること。それ以外にはないこと。ゆいいち。ゆいつ。(出典:デジタル大辞泉)
・独自(どくじ)
意味:他とは関係なく自分ひとりであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・独特(どくとく)
意味:そのものだけが特別にもっていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・独創(どくそう)
意味:模倣によらないで、独自の発想でつくりだすこと。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・独自性(どくじせい)
意味:他と違い、その人またはその事物だけに備わっている固有の性質。独特の個性。(出典:精選版 日本国語大辞典)